株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ウィズコロナの動きが進み、感染対策と経済活動の両立が進められ、航空業界では旅客需要が大幅に回復しております。加えて、水際対策の大幅緩和により、インバウンド需要の回復が期待されています。一方、原材料費の高騰や急速な円安の進行には引き続き注視していく必要があります。
2023年3月期第2四半期の業績につきましては、コロナの影響による航空関係顧客等に対する賃料、熱料金の減免を終了したことや前年度に取得した新規物件の通年稼働、給排水使用量の回復により、売上高127億円を計上いたしました。一方、費用面では、エネルギー価格の高騰、円安の影響により熱供給事業の燃料費が増加しております。加えて、当社創業の地を再開発する「羽田空港一丁目プロジェクト」の始動により、資産除去債務に関する償却費の新規負担がございますが、これは将来の投資を見据えた費用となります。これらの要因から、営業利益18億円、経常利益16億円となりました。なお、第1四半期に特別利益として還付消費税等を計上したことにより、四半期純利益は約13億円となっております。その上で、中間配当はお約束通り1株当たり7円といたしました。年間配当は1株当たり14円を予定しております。
当社グループは本年5月に新中長期経営計画を発表しました。一日でも早く計画を達成すべく、取り組みを加速させております。7月には、航空機ファンドへの出資契約を締結しました。収入源の多様化を目指すだけでなく、航空機投資関連事業のノウハウを蓄積し、投資拡大も視野に入れた取り組みとしております。また、5月に設立したグループ会社「AFCアセットマネジメント株式会社」では、空港外不動産の回転型事業の拡大に向け、着々と準備を進めております。
中長期経営計画の発表に伴い、将来のさらなる成長と発展のため、当社グループの存在意義や目指すべき企業像を改めて定義し、新たな企業理念と行動指針を10月に発表いたしました。
を新たな企業理念とし、創業以来50数年で培ってきた専門的な知見と経験を活かし、お客様や社会の求める付加価値の高い施設とサービスの提供を続けてまいります。
株主・投資家の皆様におかれましては、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。